部下に声を掛けづらいと思っていませんか?
「部下に気を使ってるみたいで嫌だな…」
部下との関係性をよくしたいが、どうコミュニケーションすればよいのか。
最近の若者の価値観がよくわからない。
でも、管理職として、部下の心をグリップしておかなければ。
上からの評価もあるし…。
管理職には、こんな悩みがつきものです。
会社に行けば、日々当然に顔を見合わせる社員。
業務上必要なこと以外は、なかなかコミュニケーションを取りにくいものです。
とはいえ、仕事の話だけしていても、関係性が深まることはありません。
若手社員にとっては、上司に対して何を話して良いかもよくわからず、心理的に距離があることは当然です。
なので、ふとしたリラックスタイムに、こちらからちょっとした自己開示をすること。
たったそれだけで、部下の心理的ハードルが下がり、関係性を強化しやすくなるのです。
雑談の効用
私の管理職時代、若手の部下が自分に気を遣って話をしていると感じることが多々ありました。
そんな時は、できるだけ私自身の特技や趣味、失敗談から最近のマイブームまで話すようにしたのです。
私 「今でもライブは頻繁に行くけれど、もともと高校生の時にバンドやっていたんだよねぇ」
部下「え、大野さんって高校生の時にバンドやっていたんですか?
実は私もです!楽器はなんですか?どんなジャンルでしたか?」
共通の話題が見つかって大盛り上がり。
私 「この前、うっかりスーツのタグを切らずにそのまま着てたんだよね(恥)」
部下「大野さんって、意外におっちょこちょいなんですね(笑)。安心しました」
完璧そうなイメージを覆すことに成功。
私 「最近、漫画のワンピースにハマっちゃって、睡眠不足なんだよねぇ(苦笑)」
部下「わかります!今どのへん読んでるんですか?」
休憩時間を忘れて話してしまうぐらいの親近感。
普段の仕事ぶりでは真面目で若干完璧主義の私でしたが、そうではない一面をあえて共有したのです。
結果、部下が私に気を許し、日常の些細なことから、プライベートのことまで話をしてくれるようになりました。
「上司と部下」という前提が作ってしまう壁は、上司が自己開示するによって打破することができるのです。
いわゆる「雑談」は、人との関係性に大きな影響を及ぼします。
上司から自分をオープンにすることで、部下は単純に「そんなことも話していいんだ」と思います。
そして、上司との「共通点」「意外な一面」「知らなかったこと」を知ると、急に親近感が湧いてきます。
そうなれば、部下は安心して自分のことを話してくれるようになります。
コミュニケーションは質より量
こうした日常のコミュニケーションは、チームのリスク管理にもつながります。
部下の心身の不調などを把握することができるからです。
ここ数年は、リモートワークになったことで、職場のメンバーとちょっとした会話がなかなかできなくなりました。
だからこそ、より意識して定期ミーティングで近況を共有する、コミュニケーションツールを活用してネタを提供するなど、工夫も必要です。
とにもかくにも「質」より「量」。
すぐに実践してみてください。
きっと部下との距離感が変わってきますよ。
お客様の声
大野講師の研修は一方的にやらされるものではなく、自ら興味を持って参加しやすい研修で気づきも多く、状況に合わせて丁寧にカスタマイズしてくださるので、また受けたいと大好評でした!
人事部長
石川 孝子 様